Pinterestが2022年にSNS広告参戦へ

ビジュアル系SNSのPinterestが2022年前半に満をじして日本での広告事業を開始することを9月7日に発表しました。
すでに英語圏外(欧州)では広告事業を展開しており、過去1年間で広告主の数は約2倍に成長しているということです。

いつ日本で広告展開するかと注目されていましたが、ソーシャルコマースが主流になりつつあるこのタイミングで遂に参戦となりました。

なぜPinterestの広告が注目に値するのでしょうか。

購入する気満々で物色するユーザーが利用するSNS

タイムラインではなく興味関心が軸のピンタレスト

Pinterestと似ているビジュアル系SNSの代表格として「instagram」が挙げられますが、Pinterest以外のSNSのほとんどは、コミュニケーションを目的としているため基本的には「時間軸(タイムライン)」がベースになります。

そのため古い情報はどんどんタイムラインの下に流れていき、企業がアピールしたい情報も時間軸の関係で埋もれてしまう問題があります。

最近ではinstagramも検索や興味関心ごとで表示できるようになってきましたが、時間軸ではなく興味関心を軸としたSNSを2009年の創設から地道に開発してきたのが「Pinterest」です。

SNSというよりもお気に入りビジュアルのクリップボードサービスと言った方があっているかも知れません。

ユーザーの好きそうなものを何気なく提案してくるPinterestのAI

興味関心を軸とした開発を行っていたために、リコメンド機能(あなたこれ好きでしょう?)の機能が他のSNSの群を抜いて発達しているように思います。
それが人気の理由かもしれません。

AIを搭載したプラットフォームは、見ている人が新しいアイデアを発見したり、想像を視覚化するのに役立ちます。
例えば、Pinterestを使って、住まいやインテリアのイメージを掴んだり、髪型、商品のヒントを見つけることが容易にできます。

89%のユーザーが買う気満々。だから企業にとってチャンス

企業側として最も重要なことは「まだ何の商品を買うかは決めてないけど、このジャンルの何かが欲しい」と思っているユーザーがPinterestで情報を物色してる点です。

さらに、Pinterestは同じ趣味嗜好の人々が様々な方法で画像を収集したり、コミュニケーションをとることができるため、Pinterestはユーザーの趣味や嗜好を鋭く学習していきます。そして、その蓄積された情報を元に、広告を配信することで適切なターゲットに自社のサービスや商品を届けることができるのです。

ある調査によると、Pinterestのユーザーの89%は、購買のヒントを積極的に探しているため、広告効果が非常に高いということでとで、他のソーシャルメディアの広告に比べて、コンバージョン(注文や申し込みなど)コストが2.3倍効率的であるとアピールしています。

ソーシャルコマースの流行するタイミングを待っていた感さえあるのですが、ピン(画像)やボード(コレクション)、検索結果から直接買い物ができるようになり、shopifyなどのEコマースとの連携が強化されています。

他のSNSより利用者が少ないのが懸念点

懸念点としては、Pinterestユーザーが日本ではまだ少ないというところですが、タレントの中条あやみをキャンペーンキャラクターに起用するなど、本格的なSNSユーザー獲得に動いています。

2022年開始なのでまだ先にはなりますが、Pinterest向きのビジネスをされている場合は今からユーザーの囲い込みを行うためにアカウント運用を行ってほうがいいかもですね。フォロワーやピンの数はそのままAIに優良なアカウントとして評価されるでしょうから。