AmazonTV発売から察するTVCM広告業界のミライ

米アマゾン・ドット・コムは9日、Amazon初の自社製テレビの発売を発表しました。


引用:Amazon.com

本当の狙いは広告業界の主権?

「Amazon Primeがテレビで見れるだけでしょ」
「Amazon FireTVがあるからいいじゃん」
くらいに思ったこのニュース。

実はAmazonが狙っているのはAmazon Primeユーザー獲得ではなく、広告業界の主権かも知れません。

この先は、あくまでも未来予想と言うことなので悪しからず…

米国スマートTV市場で先行する「ROKU」の広告ビジネスモデル

日本ではあまり馴染みがないですが、簡単に言うとテレビに挿したらNetflix や Amazon Primeが見れるAmazon FireTVの類と同じで、ROKUはケーブルテレビなど独自のチャンネルも豊富にあります。ケーブルテレビが盛んなアメリカでは「Roku」が指示されておりRokuとAmazonFire TVで米国の57%のシェアを誇るそうです。


引用:ROKU

ROKUの収益の一つが「広告事業」。
テレビ番組の途中に広告を差し込む形でマネタイズができているわけです。

ここまでは民放のテレビCMとほぼ同じですね。
ターゲティングの精度はあるにせよ、大きな違いはないかも知れません。

しかし、これをAmazonが狙っているとしたら。。
どうでしょう?

Amazonの購買データと動画の趣味嗜好を合わせたターゲティング広告

今はAmazon PrimeビデオでTVCMは流れませんが、
例えば将来Prime会員でないユーザーでも無料で映像を見れるサービスをしたらどうでしょう?
やはり収益は「広告」になります。

「無料で見れる代わりにCMが流れますよ」

この辺は、youtubeや民放のTVCMと変わりませんが、
そのCMを流すためのターゲティングに使われるデータが、

Amazonの購買データとprime動画の趣味嗜好だとしたら…

ターゲティングレベルが他に類を見ないほど桁違いに上がります。

ほしい物リストに入れた商品のCMを流されたなら…すなわち最強

例えば、ほしい物リストに入れていた商品のTVショッピング風コマーシャルが流れたら。

そして、その商品をクリックひとつでAmazonで購入できたり、
「Alexa今の商品買っておいて」などシームレスに購入することになったら。

誰が民放のTVCMに流すことを選ぶでしょうか。
到底太刀打ちできません。
(ただこれはTVCMがなくなったり、テレビ自体がなくなる話ではなく、Amazonによって生活がアップデートされると言う話)

感情に訴えるCMではなくTVショッピングのようなTVCMが主流になるかも知れませんね。

今はテレビに「挿しているもらっている」Amazonが
今度はAmazonテレビで放送させるというポジションチェンジ。
遠くない未来に起こるかもしれません。

真相はAmazonの新社長「アンディ・ジャシー」の頭の中か。
信じるか信じないかはAmazon次第。

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