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Amazon後払い決済が揺るがす「EC業界」と「金融業界」

「今すぐ買って後で払う」が決済のトレンドに

米Amazonが「後払い決済」のAffirmと提携することが発表しました。
Buy Now Pay Later.
通称「BNPL(今すぐ買って後で払う)」が今ホットなトレンドになりつつあります。
Amazonだけでなく、Squareによる後払い決済After Payの買収、Apple pay laterの計画など大手がこぞって「後払い決済」に参入しています。

Affirmは分割後払いを提供する金融テクノロジー企業

代引きやクレジット分割ではない手数料ゼロ%の後払い

Affirmは、米国で最もよく知られている分割払いオプションの1つです。
日本で後払いというと、「代金引換」のほか、商品と一緒に請求書が送られてくるか、後ほど請求書払いをするというイメージが一般的です。

米Amazonが提携を発表したAffirmの後払い決済は、クレジットカードを利用せずに実質金利ゼロ%で分割払いが行えるサービスで、購入者側が手数料を負担するのではなく事業者側が手数料を負担する仕組みのサービスを提供しています。

クレジットカードを持つには、厳しい審査や支払い実績が必要になりますが、Affirmは、ユーザーの過去の購入履歴などに基づいて機械学習(AI)で与信管理を行うので、クレジットの信用スコアが低くクレジットカードを作るのが難しいミレニアル世代などから熱い支持を受けています。

ある調査会社のアンケートによると、調査した200人のAmazon顧客のほぼ50%が新しいオプションを使用する可能性が高いと述べていて、22%が「非常に可能性が高い」のに対し、26%は「やや可能性が高い」と、AmazonでBNPLを使用することに熱心であるという結果になったそうです。

高い買い物を背伸びして分割できるという使い方もあるようですが、ゲームなど一括で買えるようなものも分割することでより買いやすくなるために利用することが想定されるとのこと。

Amazon参入で激震が走るクレジットカード会社

これに激震が走っているのがクレジット会社や銀行。

今まではネットでの支払いはクレジットカードがメインでしたが、クレジットを有さずに大量のAmazonユーザーがAffirmでの支払いを選べば、多額のクレジットカード手数料が、、、

Amazonが金融業界を破壊すると言われてきていますが、これが始まりの狼煙かもしれません。

Amazonでものを売る側にとっては嬉しい選択肢。ですが…

Amazonでものを売る側にとっては、購入のハードルが下がる後払いの選択肢が増えることは喜ばしいことになるでしょう。
(ちなみに現在、日本Amazonでもクレジットカードの分割払いは選択可能。カード会社に分割払いの手数料がかかります)

ただ分割払いというのは要は借金なので、支払いが滞る人が増えるとどこかでサブプライムローンのようなことが起きるかもしれないという懸念もあるようで、早い段階で規制強化が入るかもしれません。
ご利用は計画的にといったところですね。
日本での導入はまだ先でしょうが、AmazonとAffirmの提携を皮切りにBNPLの流れは今後日本でも加速するでしょう。

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