はじめに
2025年4月30日、Google NotebookLMの「音声概要(Audio Overview)」機能が日本語を含む50以上の言語に対応し、資料やブログ記事をワンクリックで“ポッドキャスト風”に変換できるようになりました。これにより、テキストでしか届けられなかった情報を、手間なく音声配信できる時代が到来しました。
NotebookLMとは?
NotebookLMは、Google Gemini 2.5 Proを搭載した“AIリサーチアシスタント”。アップロードしたPDF、スライド、ウェブ記事などを読み込み、要約・Q&A生成・引用付き出典提示まで行う、信頼重視のナレッジベースツールです。2024年9月に発表されたAudio Overview機能で、資料内容を対話形式の音声に自動変換できるようになり、今回その対象言語が大幅に拡大しました。
日本語対応で何が変わる?
従来 | これから |
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英語のみ対応。日本語コンテンツは手動で吹き替え or 外部ツールが必要 | アップロード直後に日本語の会話形式オーディオを自動生成 |
テキスト↔音声のワークフローに翻訳ステップが発生 | 翻訳不要。出力言語は設定で即変更可能 |
Podcast化は専用編集ソフトが前提 | NotebookLMだけで“台本+収録+編集”を一括自動化 |
出力ファイルはダウンロードしてRSSに流すことも、サイト内でストリーミング再生させることも可能。手軽な配信チャネルが一つ増えることで、視覚より聴覚を好むユーザー層にもリーチできます。
SHIN株式会社ブログでの活用アイデア
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How‑to記事を音声化し、移動中の学習ニーズを獲得
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サービス紹介ページの冒頭に「3分で聴く要約」を埋め込み、離脱防止
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事例インタビューをテキスト+Podcastのハイブリッドで公開し、滞在時間を向上
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多言語ブログ×多言語PodcastでインバウンドSEOを強化
Audio Overviewは再生速度変更・チャプター自動生成も備えており、ユーザー体験を損なわずに導入できます。
注意点とベストプラクティス
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公開前に必ず試聴し、固有名詞の読み間違いをチェック
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記事更新後に再度音声を生成して情報の整合性を保つ
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オーディオSEO:Podcast検索対策としてエピソードタイトルと概要欄に主要キーワードを含める
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アクセシビリティ:音声版だけでなくテキスト全文も併記し、検索エンジンと聴覚障がい者の双方に配慮
実際にやってみました
本格的なPodcastとしてはまだまだですが、実際にSHIN株式会社がSpotifyでPodcastデビューできました。
まとめ
NotebookLMの日本語Podcast生成対応により、SHIN 株式会社のコンテンツは「読む」から「聞く」へとリーチを拡大できます。作業コストはほぼゼロ。ぜひ次の記事からAudio Overviewを試し、ユーザー接点を一段広げてみてください。