【速報】Google Chromeが「エージェント」へ進化。Gemini 3搭載で「ブラウザが勝手に行動する」時代へ

2026.01.29 4 min read

2026年1月28日、Googleは同社のWebブラウザ「Chrome」に対し、過去最大級となるアップデートを発表しました。MacOS、Windows、Chromebook Plus向けに展開されるこの更新は、最新のAIモデル「Gemini 3」をブラウザの中核に統合するものです。

今回の発表で特筆すべきは、Chromeが単なる「閲覧ソフト」から、ユーザーの代わりにタスクを実行する「自律型エージェント」へと変貌を遂げた点です。OpenAIの「Atlas」などが台頭する中、30億人のユーザーを持つGoogleが放つ、ブラウザ市場防衛のための決定打と言えます。

1. 「Auto Browse」:AIが勝手にサイトを巡回・予約

最も衝撃的な新機能が「Auto Browse(オート・ブラウズ)」です。これは、ユーザーが自然言語でゴール(目標)を指示するだけで、AIが自律的に複数のWebサイトを巡回し、必要な操作を実行する機能です。

例えば、「来週のシカゴ出張のために、200ドル以下で評判の良いホテルを探して予約直前まで進めて」と指示すると、https://www.google.com/search?q=Chrome%E3%81%AFExpedia%E3%82%84Booking.comなどのサイトを自動で開き、条件に合うホテルをカートに入れ、手続きを代行します。不動産サイトでの条件絞り込みや、行政手続きのフォーム入力支援など、これまで人間が手動で行っていた「面倒なクリック作業」をAIが肩代わりします。

Googleはセキュリティを重視しており、決済やSNS投稿などの最終的な実行には必ずユーザーの承認(Human-in-the-Loop)を求める仕様となっていますが、これはWeb体験における「ゼロ・クリック」の究極形と言えるでしょう。

2. 画像生成・編集機能「Nano Banana」

ユニークな名称で注目を集めているのが、ブラウザネイティブの画像生成・編集機能「Nano Banana(ナノ・バナナ)」です。これはGeminiの画像モデルファミリーの総称であり、Chromeのサイドパネルで直接動作します。

ユーザーはWebページ上の画像を右クリックし、「Geminiで画像を生成」を選択するだけで、その画像を編集キャンバスとして取り込めます。「背景の人物を消す」「商品の色を変える」「手書きのスケッチをロゴにする」といった高度な編集が、別のタブや専用ソフトを開くことなく、その場で完了します。

日常的な利用には高速な「Nano Banana」(Gemini 2.5 Flash Imageベース)、プロフェッショナルな用途には「Nano Banana Pro」(Gemini 3 Pro Imageベース)が用意され、クリエイティブ作業の摩擦を徹底的に排除しています。

3. 「サイドパネル」がマルチタスクの司令塔に

UI面での大きな変化は、AI機能が集約された「サイドパネル」の常設化です。これは現在開いているタブの内容を常に把握し、ユーザーの作業を並走支援します。

複数の商品ページを開いている際に「これらを比較して」と頼めば、瞬時に比較表を作成したり、長文の記事を要約したりすることが可能です。また、Gmailやカレンダーと連携する「Personal Intelligence」機能により、Web上のイベント情報を検知してカレンダーに登録したり、閲覧中の内容をもとにメールを下書きしたりといった、アプリ間を横断する連携もスムーズになります。

アップデート考察

今回のアップデートは、Googleが「検索エンジン」の会社から「アクションエンジン」の会社へと脱皮を図る象徴的な動きです。

ユーザーにとっては利便性の劇的な向上を意味しますが、WebメディアやECサイトにとっては脅威でもあります。AIが情報を抽出してユーザーに見せるようになれば、元のサイトへのアクセス(PV)が減少する可能性があるからです。

OpenAIの「Atlas」に対抗し、Chromeという圧倒的なシェアを持つプラットフォームを「AI OS」化することでユーザーを囲い込むGoogle。2026年は、私たちが「自分でWebを見る」最後の年になるかもしれません。

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