【新機能】Google Geminiが「専属秘書」に?新機能「Personal Intelligence」が中小企業の業務を変える可能性

2026.01.15 5 min read

2026年1月、Googleは生成AI「Gemini(ジェミニ)」の新たな機能として、「Personal Intelligence(パーソナル・インテリジェンス)」を発表しました。

これまでAIを使ってみて、「一般的な回答は上手だけど、ウチの会社のことは何も知らない」と感じたことはありませんか?今回のアップデートは、まさにその壁を突破するものです。

Geminiがあなたのメール、写真、スケジュール、検索履歴などを横断的に理解し、まるで事情をよく知る「専属秘書」のように振る舞う機能です。

本記事では、この新機能が日々の業務をどう変えるのか、そしてセキュリティ面での注意点はどこにあるのかを分かりやすく解説します。

Personal Intelligenceとは何か

一言で言えば、Geminiが「あなたのGoogleアプリの中身をつなぎ合わせて記憶する」機能です。

これまでGeminiで何かを質問しても、AIはインターネット上の一般的な情報しか持っていませんでした。しかし、Personal Intelligenceをオンにすると、Geminiは以下の情報を「文脈」として理解できるようになります。

  • Gmail:過去のやり取り、請求書、予約確認メール
  • Google Photos:現場の写真、領収書の画像、製品の写真
  • Google Calendar:過去と未来の予定
  • YouTube / 検索履歴:興味関心やリサーチした内容

これらをバラバラのデータとしてではなく、あなたの仕事や生活の「文脈」としてつなぎ合わせることで、AIがより気の利いた提案をしてくれるようになります。

中小企業の現場で想定される活用シーン

IT部門がなくても、個人のGoogleアカウント(現在はGoogle AI Proなどの個人向けプランが対象)でこの機能を活用することで、以下のような業務効率化が期待できます。

1. 「あの件、どうなってたっけ?」を瞬時に解決

これまでは、特定の情報を探すためにGmailを開き、そのあとGoogleドライブを探し、さらにカレンダーを確認するといった手間が必要でした。

新機能を使えば、「先月のA社との打ち合わせで決まった納期の件、関連するメールと資料を出して」とGeminiに頼むだけで、複数のアプリから必要な情報を抽出してまとめてくれます。

2. 写真データと業務の連携

例えば、現場仕事や物販を行っている場合、「Googleフォトにある去年のイベントの写真から、当時使っていた看板のサイズとメーカーを特定して」といった指示が可能になります。AIが画像を解析し、関連する購入メール(Gmail)や検索履歴と照らし合わせて答えを出してくれます。

3. 出張やスケジュールの自動調整

「来週の東京出張のスケジュールをまとめて」と言うだけで、Gmailにあるフライトの予約メール、ホテルの予約確認、カレンダーに入っている会議予定を統合し、移動時間を考慮した旅程表を作成してくれます。

Microsoft Copilotとの違いは?

多くの企業ではWindowsとOffice(WordやExcel)を使っているため、「Microsoft Copilot」との違いが気になるかもしれません。

  • Microsoft Copilotの強みWord、Excel、PowerPoint、Teamsといった「ドキュメント作成や社内会議」のデータ連携に非常に強いのが特徴です。「このExcelのデータを元に提案書を作って」といった業務にはCopilotが適しています。
  • Google Gemini (Personal Intelligence)の強み個人のメール(Gmail)、写真(Photos)、動画(YouTube)、地図(Maps)といった「ライフスタイルや行動ログ」を含めた連携に強みがあります。また、スマートフォン(Android)との親和性も高いです。

自社でGoogle Workspace(GmailやDrive)をメインに使っている場合はGemini、Microsoft 365をメインに使っている場合はCopilot、という選び方が基本になります。

最も気になる「情報漏洩」のリスクについて

社内の情報をAIに読ませることに不安を感じる方も多いでしょう。Googleはこの点について、以下のポリシーを明確にしています。

  • 学習データには使われないPersonal Intelligenceを通じてGeminiがアクセスしたあなたのメールや写真データは、AIモデルのトレーニング(学習)には使用されません。あくまで、あなたの質問に答えるためだけに使われます。
  • 設定はデフォルトでオフこの機能は自動的に有効になるわけではありません。ユーザーが自分で設定画面から「オン」にする必要があり、連携するアプリ(Gmailは繋ぐが、Photosは繋がないなど)を個別に選ぶことができます。

ただし、生成AI特有の「ハルシネーション(もっともらしい嘘)」のリスクは残ります。複数の似たようなメールを混同したり、実際にはない予定を作り上げてしまう可能性もゼロではありません。重要な発注や契約に関わる確認は、必ず人間の目で元のメールを見る癖をつける必要があります。

日本での利用開始時期

2026年1月現在、この機能は米国市場にて、有料プラン(Google AI Pro/Ultra)契約者の個人アカウント向けにベータ版として提供が開始されています。

日本での提供時期は公式には発表されていませんが、過去の傾向から見ると数ヶ月遅れで展開されることが予想されます。また、現在は個人アカウント向けが中心ですが、将来的にはGoogle Workspaceなどのビジネスアカウントへの展開も期待されています。

まとめ:今のうちに準備できること

GoogleのPersonal Intelligenceは、IT専任者がいない中小企業にとって、強力な「デジタル秘書」になる可能性を秘めています。

今すぐできることとして、業務でGoogle Workspace(GmailやDrive)を利用している場合は、データを整理しておきましょう。AIは整理されたデータほど正確に読み取ることができます。ファイル名やメールの件名を分かりやすくしておくだけでも、将来AIが導入された時の精度が大きく変わります。

技術の進化は早いですが、まずは「AIが自分のデータを使って仕事を手伝ってくれる時代が来た」ということを把握し、日本での公開を待ちましょう。

https://blog.google/innovation-and-ai/products/gemini-app/personal-intelligence

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